O脚の治し方は歩き方から。50代からの美脚
骨盤腸整ウォーキング考案者の山﨑美歩呼です。
猫背、O脚、ぽっこりお腹。
年齢を重ねるほど気になりやすい三つの悩みですよね。
中でも、悩みが深いのがO脚です。
「昔より脚が曲がってきた気がする」
「膝の間がどんどん広がってきて……」
「立ち姿が老けて見える」
そんなお悩みを抱えながらも、
“もう年齢のせいだから仕方ない”
と思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。
でも実は、O脚の原因の多くは
年齢そのものではなく「体の使い方」や「歩き方のクセ」 にあります。
つまり、体の使い方を変えれば、
何歳からでも改善していく可能性が十分あるということです。
今日は、私のレッスンに来てくださった方のお話を交えながら、
O脚がなぜ起こるのか、
何が改善のカギなのか、
どこを見直せば真っすぐに近づいていくのか、
丁寧にお伝えしていきます。
「もしかしたら私も変われるかもしれない」
そんな希望のスイッチが入るような内容になっていますので、
ゆっくり読み進めていただければ嬉しいです。
山﨑 美歩呼
骨盤腸整ウォーキング考案者/ウォーキング講師
筋肉と骨格、体の動きなど理学療法の観点から歩き方を研究し、独自のプログラム骨盤腸整ウォーキングを考案。レッスンをはじめとし、インストラクター養成、ウォーキングイベントや講話を全国各地で行っています。
著書「ながら運動で今度こそ痩せる!10歳若返る骨盤腸整ウォーキング」歩き方は、一度身につけてしまえば一生モノのスキルになります。「歩き方を変えると、人生まで変わる」このことを多くの人に体験して、これからの人生をもっと豊かにしてほしいと願っています。
目次
1. O脚は見た目だけの問題ではありません!
2. O脚は“老化”ではなく、体の使い方で起こるもの
3. O脚の治し方で重要なこと:矯正ベルトが効かない理由
4. 猫背・ぽっこりお腹とO脚は深くつながっている
5. 姿勢を整えるとインナーマッスルが目覚め、O脚が変わる
6. 歩き方のクセを変えればO脚改善は加速する
7. イベントで見えたO脚の典型例と、変化の瞬間
8. まずは“自分の体のクセ”を知ることから、O脚改善は始まる
O脚は見た目だけの問題ではありません!
O脚というと、「脚の形が気になる」「見た目の問題」と捉えてしまいがちですが、実はそれだけではありません。
見た目だけで判断してしまうと、将来の体への負担を見逃してしまうことになります。
まず、こんなことに心当たりはありませんか?
・以前より疲れやすくなった
・若い頃と比べて、お尻が垂れてきた
・脚が太くなった気がする ・夕方になるとむくみやすい
・肩や背中がガチガチにこる
実はこれらは、すべて O脚と深く関係しています。
O脚は、脚そのものだけで起きているのではありません。
ぽっこりお腹、猫背、骨盤のゆがみ といった姿勢の乱れと密接に関わっています。
脚がねじれてしまうと、
骨盤が歪み体の軸が乱れ、正しい筋肉が働かなくなり、
結果として腰や背中、肩にまで負担が波及していきます。
さらに見過ごせないのは、
将来的な膝・股関節の痛みや、慢性的な腰痛につながる可能性が非常に高いということ。
見た目をロングスカートで隠せても、
体の中で起きている崩れはそのまま進行していきます。
O脚は身体全体が少しSOSを出しているタイミング!
O脚は、ただの脚の悩みではなく、 “体全体の使い方の乱れを知らせるサイン”でもあるのです。
O脚は“老化”ではない
O脚になると、どうしても「歳のせいかな」「骨格がもともと悪かったから」と、
年齢や体質のせいにしてしまいがち。
しかし、私がウォーキング講師として、これまでたくさんの方の脚を見てきた中で感じるのは、
O脚の多くは 「体の使い方のクセ」や「筋肉バランスの乱れ」 から起こっているということです。
たとえば、こんな習慣はありませんか?
・気づくと片足にばかり体重をかけて立っている
・ガニ股気味になりやすい
・気が付いたら内股になっている
・座っているときに足を組む
・靴の踵が外側ばかりすり減っている
もし当てはまるものがあれば、
それは内もも(内転筋)やお尻(大殿筋)が使えていないサインです。
体をまっすぐに支える筋肉が働かないまま、
外側の筋肉ばかりが頑張る状態が続くと、脚はどうしても外へ引っ張られてしまいます。
その結果、
・膝が外に流れる
・膝と膝の距離が開いてくる
・脚のラインがねじれて見える
といった O脚の特徴が作られていきます。
さらに、年齢を重ねるほど筋肉が弱りやすくなるため、
この「外側ばかり使うクセ」が加速しやすくなるのです。
でも、これは決して「老化による仕方ない現象」ではありません。
筋肉の使い方を変えれば、何歳からでも体は変わる。
身体は年齢の言い訳をしない。
これは、長年レッスンを行ってきて私が何度も目にしてきた、 「嬉しい事実」です。
何歳であっても、体は新しい使い方を覚えていきます。 O脚も、その一つです。
O脚の治し方で重要なこと
先日イベントに参加された女性が、こんなふうに声をかけてくださいました。
「前にO脚を治したくて、あるサロンで施術を受けたんですけど……
その場は良くなったんですが、家に帰ったらすぐ戻っちゃって……」
どんな施術だったのか聞いてみると、
・ストレッチポールに乗ってアキレス腱を伸ばす
・膝と膝をバンドでぐるぐる巻きにする
というものだったそうです。
たしかに、膝をぎゅっと寄せられると
その瞬間だけは膝がくっついて「治った気がする」ように見えます。
でも、すぐ戻ってしまうのは当然のこと。
なぜなら、ベルトが「内もも(内転筋)」や「大殿筋」の代わりをしているだけだからです。
本来膝を正しい位置に保つのは、
あなた自身の筋肉の役目です。
ベルトで無理やり寄せることで“形だけ”整えたとしても、
筋肉が働いていなければ、外した瞬間に元に戻ります。
たとえるなら、
脚が自分で立てない状態のまま、
外側から紐で支えて倒れないようにしているだけ。
本質的な改善にはつながりません。
大切なのは、 あなたの筋肉が自分の力で膝を支えられるようになること。
そのために必要なのは、 “力ずくで直す”のではなく “正しい使い方を教育し直す”ことなのです。
猫背・ぽっこりお腹とO脚の深いつながり
O脚になると脚だけに意識が向きがちですが、
実は姿勢や体幹の弱さとも深くつながっています。
特に影響が大きいのが
猫背 と ぽっこりお腹。
猫背になると重心が前に落ち、
太ももの前の筋肉だけが頑張る姿勢になります。
その結果、
・内ももが働かない
・大殿筋が使えない
・骨盤がゆがむ
・膝が外に流れる
このような連鎖が起こり、O脚が進みやすくなります。
ぽっこりお腹も同じです。
骨盤が前に倒れ、お腹の筋肉がゆるくなると、
インナーマッスルが働きにくい状態になります。
すると体の軸が保てず、
脚のねじれがより大きくなっていきます。
つまり、
O脚は脚だけの問題ではなく、全身の使い方の結果として生まれている
ということなのです。
だからこそ骨盤腸整ウォーキングでは、
脚だけを見ません。
姿勢
呼吸
骨盤の位置
歩き方
重心の移動
これらをすべてセットで整えることで、
身体が本来の動きを取り戻していきます。
姿勢が整えばO脚が変わる
インナーマッスルと聞くと、
「鍛えなきゃ」「腹筋しなきゃ」と思う方が多いのですが、
実はそうではありません。
インナーマッスルは、
正しい姿勢になると自然に働く筋肉です。
つまり、 無理に鍛える必要はありません。
“体を本来の位置に置く” だけで働き始めるのです。
姿勢が整うと、
・内もも(内転筋)
・大殿筋
・横隔膜
・骨盤を支える深部の筋肉
が連動して働くようになります。
すると、 脚のねじれが解け、膝が前を向きやすくなります。
50代でも60代でも関係ありません。
筋肉は年齢に関係なく反応します。
事実、私のレッスンでは 70代の方でも驚くほど姿勢が変わり、
O脚も軽くなった例がたくさんあります。
年齢は変化の妨げにはならない。
“正しく立つ”だけで、身体は必ず変わります。
歩き方を変えればO脚改善は加速する
姿勢と同じくらい大切なのが、 歩き方です。
人は1日に約3000歩、多い人で1万歩も歩きます。
その “毎日の積み重ね” が、 O脚を悪化させることもあれば、
改善させることもあります。
もし歩き方が
・膝が外に流れる
・足裏の外側ばかり使う
・太ももの前ばかり使う
・お尻が働いていない
という状態であれば、 歩くほどO脚が進みます。
逆に、 正しい歩き方が身につけば、歩くたびに改善が進む。
骨盤腸整ウォーキングがO脚改善に強いのは、
まさにこの部分を整えるメソッドだからです。
レッスンでは、
・骨盤の立て方
・膝が揃いやすくなる歩き方
・インナーマッスルが働く重心移動
・大殿筋が自然に使える姿勢
こうしたポイントを丁寧にお伝えします。
歩き方が変わると、 脚だけでなく、
お腹・腰・背中まで軽くなっていきます。
歩き方は毎日の習慣。 その習慣が変われば、身体は確実に変わります。
イベントで見えたO脚変化の瞬間
先日、ショッピングセンターでウォーキングイベントを行いました。
そのときもO脚に悩む方が多くいらっしゃいました。
実は、自分がO脚だと気づいていない「無自覚O脚さん」も多いのです。
膝はくっついているけど膝のお皿の向きが正しくない「隠れO脚さん」もいます。
このようにO脚は、案外に他人事ではありません。
私は10年以上歩き方を見てきましたから、
立ち姿を見ただけで「この方は、歩く時に内ももが使えないタイプのO脚だな」
と想像ができます。立ち方と歩き方は、密接に関わります。
イベントで、歩き方を軽く整えただけで、
脚のねじれがふっとほどけ、立ち姿までスッと整いました。
ご本人も驚いて、
「こんなに変わるんですね……」
と目を潤ませていたのが印象的でした。
施術でも、器具でも変わらなかったのに、
“使い方を変えた” だけで変わる。
身体は本当に正直です。
しかし、もうひとつ重要なポイントがあります。
この正しい歩き方を、「日常生活で無意識でできる」ようになること。
これが重要です!
レッスンの時は上手にできてもダメ。
普段から正しい歩き方ができるように習慣化することがポイントです。
正しい歩きができると、家事や通勤の歩く時間で勝手に体が整います。
あなたが持つ本来の力を取り戻せば、
体のいろんな不調が改善していく「好循環」になります。
その変化はあなた自身が作るのです。
“自分のクセ”を知ることで、O脚改善は始まる
O脚を…ひいては、体全身の悩みを改善するために、
いちばん大切なのは “あなた自身のクセを知ること” です。
・どちらの脚に重心が乗りやすいのか
・膝はどちらに流れているのか
・骨盤はどう傾いているのか
・歩くとき、どの筋肉が働いているのか
これらは自分では驚くほど分かりません。
でも、ここが分かれば
改善の道筋は驚くほどシンプルになります。
あなたのO脚は、
“悪い骨格” ではなく
“ちょっとした使い方のズレ” です。
そのズレは、必ず整えられます。
そしてその最初の一歩は、
あなたの身体を正しく知ることから始まります。
骨盤腸整ウォーキングの体験セミナーでは、
あなたの立ち方・歩き方・骨盤の角度・重心のクセを
丁寧にチェックし、 その場で改善ポイントをお伝えしています。
「私のO脚はどこから直せばいいの?」
「何が原因だったの?」
「どう歩けばいい?」
そんな疑問が、すべてクリアになります。
身体が変わる瞬間を、
ぜひ体験しに来てください。
あなたの足は、まだまだ変われます。
これから先の毎日が、もっと軽く、もっとラクになります。
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